池江璃花子スピーチ「1年後、希望の炎が輝いて」というオリンピックメッセージとその英訳

Olympics

新型コロナウイルスの影響で来年に延期された東京オリンピック開幕まで1年となった23日、大会組織委員会は白血病からの復帰を目指す池江璃花子を抜擢し、主会場となる国立競技場から世界にメッセージ動画が配信されました。

今回は、池江璃花子スピーチ「1年後、希望の炎が輝いて」というオリンピックメッセージとその英訳をご紹介いたします。

目次

池江璃花子のスピーチと英訳

一年後へ。一歩進む.+1メッセージ Tokyo2020(A Year from Now. One Step Further. Plus 1 Message Tokyo2020)

2020年7月24日、国立競技場(July 24, 2020. Tokyo National Stadium)

本当ならこの場所で世界中から集ったアスリートと、6万人を超える大観衆が燃え盛る聖火を見上げるはずだった。
Today is supposed to be the opening of the Tokyo Olympics where athletes all over the world and a crowd of more than 60,000 people would have looked up at the burning torch at this place.

今まで当たり前だと思っていた未来は、一夜にして別世界のように変わる。それは、私も大きな病気をしたから良く分る。人と合うこと、外を歩くこと、プールの中で全身を使って泳ぐこと。その全てが、こんなにも愛しく、こんなにも幸せだったなんて、病気の前は気付いていなかった。
The things that we have taken for granted change overnight. I can relate to this because I had a big illness: meeting people, walking outside, swimming in the pool with all your strength. Before I got sick, I didn’t realize how I love and enjoy those things.

2020年という目標が急に無くなった他のアスリート達も同じ気持ちなんだと思う。オリンピックやパラリンピックのような、大きな大会に出るアスリートにとって、練習やプレッシャーは相当にキツい。正直、逃げ出したいこともある。でも、それが無くなって初めて、ああ、やっぱり自分はどうしようもなく、このスポーツが好きなんだと、心のそこから思ったはずだ。私もそうだった。
I think that all other athletes who have suddenly lost their goals and motivation for the year 2020 are feeling the same. For athletes competing in big events like Olympics and Paralympics, practicing and pressures are quite tough. To be honest, there are times that I want to escape and quit. But only after that chance of competing is lost, I think that they couldn’t help themselves and realized how they like their sports. It was the same for me.

オリンピックやパラリンピックができる世界になっていたら、どんなに素敵だろうと思う。
I can’t help but think how wonderful it would be if the world can host the Olympics and Paralympics.

アスリート達は、その未来を信じて、今この瞬間も、できる全ての努力をしている。どんなに小さな努力でも、それが無駄だとは決して思わない。スポーツがくれる勇気や人とのつながりは、本当はかけがえのないものだから。
Many athletes still believe in this possibility in the future and are making every effort they can at this moment. No matter how small that effort is, it will never be worthless. The courage and the bond connecting people through sports are truly irreplaceable.

そしてもう一つ。スポーツは、決してアスリートだけでできるものではない。そのことを忘れないようにしたい。これからも感謝と尊敬を胸に、前に進んでいこうと思う。一人のアスリートとして、一人の人間として。
And another thing, I always want to believe that sports are not something that athletes can do alone. I will continue to move forward with gratitude and respect, as an athlete and as a human being.

最後に

コロナの影響で、オリンピックだけでなく、前回の記事でもご紹介しているように、たくさんの方が留学の延期や中止をせざるを得ない状況となりました。しかしながら、日々の努力が将来へと繋がります。

不安な日々は続いていますが、池江璃花子のように負けずに一歩ずつ進んでいきましょう!

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2020年3月4日

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