6月12日は「フィリピンの独立記念日」です。フィリピンでは祝日になり、フィリピンの英語学校でも休講になるところが大半です。今回は、フィリピンの独立記念日について、少しご紹介させていただきます。
目次
いつ誰が独立宣言したの?
1898年6月12日に、エミリオ・アギナルド氏がカヴィテ州カウィトでスペインから独立宣言を行って、フィリピン共和国の初代大統領になりました。
フィリピンの国旗ですが、現在の国旗もこのアギナルド氏によって考案されたものになります。
本来の独立記念日ではない?
エミリオ・アギナルド氏が独立宣言を行った後、スペインから独立したと思われたものの、独立国家としては、わずか3ヶ月に終わることとなりました。同年の1898年のパリ条約によって、フィリピンの統治権が、スペインからアメリカに譲渡されました。
スペインが2000万ドルでアメリカにフィリピンを売却し、スペインの統治から新たにアメリカの植民地になり、そこから約40年間アメリカの植民地となりました。
このアメリカの植民地時代に、小学校から大学まで授業は全て英語で行われるようになりました。そして、フィリピン人にとっては、英語の教育というだけにとどまらず、日常生活に英語が不可欠になるようになったという背景があります。
フィリピン人が英語を堪能に話すルーツはこのアメリカ植民地時代から受け継がれたものといって良いでしょう。
ようやく本当の独立へ・・・
第二次世界大戦中、一時期、日本の植民地時代がありましたが、第二次世界対戦後に、アメリカからようやく念願の独立を果たしました。本当の意味の独立は1946年7月4日といってもよいでしょう。
そして、第二次世界大戦後は、しばらく独立記念日は7月4日に設定されていましたが、1964年からもとの6月12日に、独立記念日が戻されました。
フィリピン独立記念日はどんな感じ?
フィリピンの独立記念日は、フィリピンの各地で独立記念日のセレモニーが行われていますが、一番大きいセレモニーは、マニラ市にあるリサール公園で行われます。
リサール公園で行われている独立記念日セレモニーの動画はこのような感じです。
最後に
フィリピンの歴史を見ると、植民地時代による影響が、現代のフィリピン人の英語力に繋がっているのかもしれないですね。
ちなみに、冒頭でも触れましたが、フィリピンの独立記念日では、学校が休講になるところが多いので、留学される方はスケジュールを確認してみてくださいね。
コメントを残す