東南アジアの中でも物価や安いと言われているフィリピン。他の東南アジアの諸国に比べても人件費も安く見られていることが多いです。しかし実際はどうなのでしょうか?今回は、フィリピンに3年住んでいるフィリピン在住女子(@sirena1121さん)に、生の「フィリピン一人暮らし情報」をご紹介していただきます。
目次
2023年マニラ(マカティ・BGCエリア)の物価
さて、フィリピンの都心で仕事をしながら一人暮らしする場合、どれくらいの費用が掛かるのでしょうか。より具体的にするために、今回は、外国人が多く集まる比較的安全といわれている「マカティ」や「ボニファシオ・グローバル・シティ」を例に挙げてみます。
マカティやボニファシオ・グローバル・シティは、オフィス街でありながらも、公園やショッピングセンター、日本食やその他外国のレストランもたくさん溢れているまさに、フィリピンで一番発展している都市の2つとして挙げられます。
フィリピンマニラ(マカティ・BGCエリア)の家賃
マカティやボニファシオ・グローバル・シティにはコンドミニアムが立ち並んでいます。今現在も何棟も建設中で、どんどんと移住者もしくは不動産を行う人が多くなってきそうです。
さて、一人暮らしの場合、そんなに大きなスペースは要らないと思います。ですので、フィリピンでは一人用の「Studio(スタジオ)」タイプのお部屋を選ぶことが多いです。これは日本でいうと部屋の中に一切仕切りの無い、「ワンルーム」にあたります。
Studio(スタジオ)タイプの面積はだいたい、35㎡から45㎡で、中にはバルコニーがついている部屋もあります。一か月の家賃相場は、だいたい30,000ペソ~45,000ペソです。
フィリピンでは家具付きのお部屋がほとんどです。最初から付いているものとしては、ベッド(たいてい一人用の部屋であってもクイーンサイズからキングサイズのベッドがついています)、扇風機、冷房、冷蔵庫、キッチン用品(IHもしくはガスコンロ、炊飯器、電子レンジ、ポット等)、アイロン、アイロン台、洗濯機ですね。そして、運が良ければ乾燥機まで付いているお部屋もあります。また、これらが付属されていなかった場合でもオーナーとの交渉によってつけてもらえることは可能です。
良いお部屋が見つかり、契約をする場合には、一年間分の家賃を先に支払う方法と、一ヵ月分をその都度支払う方法があります。これはオーナーによって変わります。また、初月のみ、一ヵ月分の家賃と同じ額のデポジット金額を支払います。
日本円にすると最低でも約65000円ほどで、プールやジム付きの都会の一室が借りられるなんて、夢のようですよね。
フィリピンマニラ(マカティ・BGCエリア)の食費
さて、食費はどうでしょうか。マカティやボニファシオ・グローバル・シティには、ローカル向けのショッピングセンター「Market Market(マーケット・マーケット)」や「Landmark(ランドマーク)」がまずあります。そして少し高級な日本でいうと高島屋のようなデパートメントストア「Rustan’s(ルスタンス)」や「Market Place(マーケット・プレイス)」もあります。
お水
お水は欠かせないですよね、フィリピンの水道水は飲まない方が安全なので、水の使用量は私はかなり多いです。なのでいつも、ガロン買いをしています。ウォーターサーバー用のミネラルウォーターのガロンは、なんと1つ50ペソ。これでカレーやラーメンを自宅でたくさん作っても、全然費用はかからないんです。
1つのガロンで、1ヶ月持ちますので、月に50ペソ払っていればお水は問題ないですね。
食料品
鶏肉や豚肉は、スーパーで量り売りをしていますので、自分が食べられる分だけ買うことが出来て無駄が出ません。例えば、鶏もも肉(骨なし)を500g買おうとすると値段は約70ペソ。安いです。
野菜は肉類に比べると若干高い気がしますがそれでも、例えば、玉ねぎ4個で80ペソ、ニンジン1本50ペソ、レタス1房90ペソくらいです。これらはローカルのスーパーマーケットでの値段です。日曜日の朝になると、マカティやボニファシオ・グローバル・シティの公園の広場で、「フレッシュ・マーケット」をやっているので、そこでより手ごろに新鮮な野菜を購入することが出来ます。なので、みんなここで一週間分買いだめをしているという形ですね。
お米は日本の「あきたこまち」や「こしひかり」なども売っています。しかし、これらは日本の物価の約1.5倍の値段です。その反対、ローカルのお米はというと色んな種類がありますが、平均的には5キロで約300ペソほどです。お米にはこだわりがあり、日本から一時帰国の時に持ってくる日本人もいれば、ローカルの物を安いからといって購入し続ける日本人もいます。
レストラン
さて、仕事中のランチや、仕事後に食事会があった時はどうでしょうか。ランチは実は約50ペソから販売しているところがあります。これはストリートにある、「ジョリジープ」と言われる、フィリピンのジープニーが立ち食いレストランに変身しているところで売っています。フィリピン料理のお惣菜プラスお米のお弁当です。
ローカルすぎる食事は、少し衛生的に無理そうだなという人は、ローカルのカンティーン(食堂)にいけば、出来立てのお米と、選べるおかず、スープで100ペソほどで美味しいランチがいただけます。
ファストフード、例えばマクドナルドではダブルチーズバーガーのセット(M)が120ペソです。フィリピンのマクドナルドで一番の人気商品はフライドチキンとライス、ドリンクのセットですがこれは109ペソです。
デパートメントストアの上の階にあるレストラン街はやや高めとなっており、サン・マルク(おなじみのチョコクロ屋)のパスタは1人前で330ペソ、とんかつのマイセンは定食が400ペソほど。日系のラーメンは1杯450ペソほどです。
そして、飲み会が夜にあった場合、日本食レストランや中華屋、スペイン料理やに行く場合が私は多いですが、一見高そうに見えても、飲んで食べて2、3時間滞在した場合、一人あたり1500ペソ以内に収まることがほとんどです。
お酒
フィリピンで有名なビールの会社といえばサン・ミゲル社ですね。こういったローカルのビールは1缶60ペソからです。レストランによって異なりますが、高くても100ペソくらいまでになっています。ローカルのデパートですと、缶ではなく瓶の方が安く、1瓶ビールが80ペソで売っています。
日本のアサヒやキリンなどは、取り揃えているお店が少なく、日本食の居酒屋などになってしまうので、値段も1本250ペソほどに跳ね上がっております。
ワインは1本400ぺソから売っています。フィリピンはワインが安いと言われていて、各国のワインが、スーパーで手軽に買えるものとなっています。スペイン料理店やイタリア料理店に行くと、高級ワインも飲むことができます。
フィリピンの日用品の物価
文房具
あまり品質は良くないですがローカルのデパートにある「National Book Store(ナショナル・ブックストア)」や「Fully Books(フリー・ブックス)」という本屋さんで文房具を買うことが出来ます。ペンは1本20ペソほど。ノートは1冊50ペソ。日本の問屋のような値段ですね。
もちろん店内には日本から輸入されているパイロットの製品がそろっておりますが、日本で買うよりは1.5倍するので、日本からのものよりは韓国や台湾、中国からの輸入品のほうが安いです。
お風呂セット
なんとフィリピン人に人気なのは、無印良品のコスメティックです。しかしこれらは日本で買った方が断然安いです。
衣類
日本でもよく見るブランド、「H&M」や「ZARA」そして日本を代表する「UNIQLO」はフィリピンの方が値段が高いです。1.2倍から1.5倍の値段がします。
ローカルのアパレルブランドですと、「BENCH/(ベンチ)」が人気で、ティシャツ1枚は500ペソほどです。ジーンズもローカルのブランドですと800ペソ。女性のブラウスであれば300ペソくらいで手に入る場所もあります。
美容室
もちろん暮らしていると、髪の毛、伸びてきますよね・・・。フィリピンは暑いですし、私もすぐに髪の毛を切りたくなってしまうんです。なんと聞いたところによるとフィリピンでは美容師免許というものがないので、誰でも美容院でサービスをすることが出来るのです。そのため、マカティやボニファシオ・グローバル・シティにはかなりの数の美容院が立ち並んでいます。
ということで韓国系、日系の美容院に行く日本人が多いです。ヘアカットはだいたい800ペソほどでシャンプー込み。こういった場所ですと、ヘアカットやカラーといったメニューだけではなく、その他ヘッドマッサージやフットマッサージ、もちろんネイルやまつ毛エクステもそろっているところが多く、どのメニューもだいたい日本の半額の値段で受けられますので、クオリティが良い割には、安いということで外国人のお客さんを多く見かけます。
まとめ
フィリピンではやはり、物価が安いということが分かりました。日本のものや海外の輸入品にこだわらなければ、日本で暮らすのと半額ほどの値段で一か月過ごすことが出来ます。
もちろん、外資や、日本のモノなどにこだわったり、あまり意識せずに買い物や食事をしていると日本と変わらないこともありますので、資金が限られているという方は気をつけてください。
フィリピンの長期滞在サポートや移住サポートも行なっております。物件探しのサポートや書類の手続きなども行なっております。フィリピンに移住を考えられている方はお気軽にお問い合わせください。