フィリピン国内には合計6ヶ所のユネスコの世界遺産が登録されています。世界文化遺産は3ヶ所と世界自然遺産も3ヶ所あります。今回は、第2弾としてその世界自然遺産についてご紹介したいと思います。
目次
トゥバタハ岩礁自然公園(1993年に登録、2009年に拡大)
トゥバタハ岩礁海中公園は、フィリピンの南西にあるパラワン島の東の岩礁と珊瑚礁を保護する目的で設置された海中公園で、1993年に世界遺産に登録されました。そして、2009年に拡大してトゥバタハ岩礁自然公園となりました。2つの岩礁と大きな珊瑚礁からなります。
公園の大きさは970平方kmで、珊瑚礁は東南アジア最大とされ、379種類の魚介類、カツオドリ、ウミガメやマンタなどの海の生き物に、多様性の海洋生物の宝庫と言われています。
ダイビング好きにはたまりません。パラワン島は美しい海と自然があふれている秘境とも言われています。一度は訪れて欲しいスポットです。
トゥバタハ岩礁自然公園(Tubbahata Reefs Natural Park)はスール海の中央付近に位置し、パラワンのプエルトプリンセサ市からの南東から150kmの距離にあります。
トゥバタハ岩自然公園への行き方
マニラからプエルトプリンセサまで飛行機で約1時間20分(1日11便以上)、ダイビングオペレーターを予め予約すると空港から埠頭まで送迎サービスを行い、空港から多くのダイビングオペレーターのボートまで数分で行けます。公園までは10時間ぐらいかかります。多くのツアーは夜に港を出発し、次の朝に公園でダイビングを行います。セブからプエルトプリンセサまで飛行機で約1時間20分(1日2便以上)。
ベストシーズン
クリスマスが始まる12月から5月までがベストシーズンとなりますがツアーに参加可能時期は3月半ばから6月半ば頃です。海は穏やかで透明度は30〜45メートルになります。
ダイビングオペレーター:http://tubbatahareef.org/wp/dive_operators
トゥバタハ岩礁自然公園から一番近い語学学校
プエルトプリンセサ地底河川国立公園(1999年に登録)
プエルトプリンセサ地底河川国立公園(は、パラワン島の洞窟内に流れる地下川を保護する目的で指定された国立公園。州都のプエルトプリンセサから約50kmの場所にあり、1999年に世界遺産に登録されました。
セント・ポール山(St.Paul)の麓にある洞窟の下を流れるこの川は全長8.2kmもあり、世界最大規模、最長規模といわれています。
鍾乳洞内を流れる川をボートで周るツアーがあり、迫力のある鍾乳石を間近で見ることができます。鍾乳洞内は神秘的な雰囲気。ボートツアーで行けるのは入り口から約1.5kmの辺りまでとなっています。それ以上進む場合は特別な許可証が必要になります。
また、ここの1日の入場者数を制限しているため、自分で入場手続きなどをするよりツアーに参加するのがおすすめです。当日の申込んでもその日にツアーに行けない場合もある(特にピーク時期の12月〜5月)ので、パラワンに着いたらツアーの申込み、または予めのネットでのツアー予約がベストです。
パラワン島・サバングまでの行き方
マニラからプエルトプリンセサまで飛行機で約1時間20分(1日11便以上)、プエルトプリンセサからは車で約3時間のサバンと言う町からボートで約15分。
ツアーのネット予約:http://www.gopalawan.travel/Underground_River_Tour
プエルトプリンセサ地底河川国立公園から一番近い語学学校
ハミギタン山域野生生物保護区(2014年に登録)
2014年に自然遺産として登録されたハミギタン山地野生生物保護区(Mt. Hamiguitan and Wildlife Sanctuary)は、ミンダナオ島の東ダバオ州にあります。約2万6千ヘクタールの面積があります。標高75mの熱帯雨林から標高1637mの低木林にいたる保護区は、その標高差と高温多湿な気候によって多彩な野生生物の生息地になっています。
低地には熱帯雨林、中高地には地衣類、コケなどが繁茂するなど標高に応じて異なった生態系が育まれています。この山に生息する1380種の生物のうち341種はフィリピンの固有種と言われています。近絶滅種のフィリピンワシや固有種を複数含むウツボカズラなどが見られます。また、ハミギタン山でしか確認出来ない生物が8種います。
日本人が発見したカザリシロチョウの唯一の生息地となっているそうです。
サンイシドロ、東ダバオ州、ミンアダナオ島までの行き方
マニラの国際空港からダバオまで飛行機で約1時間50分(1日18便以上)、セブからは飛行機で約1時間(1日6便以上)、ダバオから車で約3時間
ハミギタン山地野生生物保護区から一番近い語学学校
最後に
フィリピンの世界自然遺産3箇所はいかがでしょうか?3箇所ともアクセスが容易ではない場所にありますが、行く価値はあるくらい見所がいっぱいです。
フィリピン旅行の計画を立てられている方、または留学後のリフレッシュにフィリピンの自然遺産を巡ってみませんか?