日本在住暦30年のフィリピン人の私は、今まで日本人の友人や知り合い、お取引先様とフィリピンに来て食事することがありましたが、日本人の多くの方が、フィリピン料理は日本人の舌に合うと仰られます。今回は、フィリピン人の私が日本人に絶対食べてもらいたいオススメのフィリピン料理をご紹介します。
目次
Adobo(アドボ)
何と言ってもアドボを試していただきたいです。アドボなしでフィリピン料理は語れないです。家庭によって、味は微妙に違いますが誰もが好きな料理です。フィリピンの実家では、週の1回のペースにテーブルの上に現れます。
もともとはメキシコ料理らしいのですが、恐らくスペイン植民地の時代にフィリピンとメキシコを結ぶガレオン貿易船にフィリピンに入ってきた料理と言われています。
その後、お酢やスパイスがアドボに入っているため、冷蔵庫がなくても(もちろん当時は冷蔵庫はないです!)長持ちすることが発見されました。
チキンや豚肉は一般的ですが、シーフードバージョンもあります。
Lechon(レチョン)
Lechonはフィリピンの豚の丸焼き。スペインから来た料理で、お祝いごとでは必ずお披露目される料理です!
子豚を丸ごと内蔵を取出し、竹に刺して、木炭を上に回しながら、皮がカリカリになるまでローストされます。取出した肝臓をレバーソースにして、一緒に食べます。残りのLechonはレバーソースと料理をするとPaksiw na Lechonになります。
しかし、セブのレチョンは特別です。内蔵を取出した後、コショウ・スターアニス・ネギ・ローレルの葉・レモングラスなどを詰めてローストされるため、レバーソースにつけなくても十分美味しいです!
Lechon Kawali(レチョンカワリ)
一頭の豚が無くても、Lechon kawaliのバージョンがあります。直訳で「鍋で作った豚の丸焼き」になります。皮付きの豚三枚肉を皮がカリカリになるまでたっぷりの油で揚げます。場所によって、例えばイロコスではBagnetと呼ばれて、甘酸っぱ辛いソースとつけて食べます。
Sisig(シシグ)
フィリピンでは、ムダになる食材はありません!その一番良い例はSisigです。Sisig(シシグ)は、パンパンガのアメリカ基地に使われていない豚の部位である頬、頭、肝臓を使ってSisigが誕生しました。現在、フィリピンのどこでも食べられます。そのカリカリな食感は冷たいビール(特にサンミゲールビール!)にピッタリのおつまみ。
Sinigang(シニガン)
Sinigang は魚、エビ、鶏肉、豚肉または牛肉を使った酸っぱいスープです。真空菜、大根、タロ芋などのような野菜も入っています。酸っぱさを出すには、タマリンド (sampalok)という果物は良く使われていますが、日本にある食材だと、レモンを使います。インスタントの粉のものもあります。
Chicken Inasal(チキンイナサル)
Chicken inasalはフィリピンの焼き鳥です。バコロドが発祥の地で、鳥肉はレモングラス、カラマンシ(フィリピンのレモン)、塩、唐辛子、ニンニクでマリネされ、アチュテ(アサット種子)油で焼かれています。鳥のすべての部位:パア(モモ)、ペチョ(ムネ)、バクチロン(砂ずり)、アタイ(レバー)、パクパク(手羽先)、コラゾン(心臓)は焼かれます。食べる時には、ガーリックライスとその上に橙色のアチュテ油をかけます。
Kare-kare(カレカレ)
Kare-kareカレカレはシチューに似たフィリピン料理です。ローストされた米粉、ピーナツソース、野菜、牛テール、牛肉、モツやトライプを使って作られます。たまに、鶏肉を使われます。白いご飯とbagoong (エビペースト)と一緒に食べます。
カレカレの起源については、いくつかの説があります。パンパンガ州で最初に作られたという話しと、リザール地区のカイナに住んでいるインド人の「カレー」の影響で料理の名前も良く似ています。
Tapsilog(タプシログ)
Tapsilogはフィリピンの一番有名はワンプレーとワンプレートの朝食です。そのワンプレートの中に、味付け牛肉(tapa)、ガーリックライス(sinangag)、卵の目玉焼き(itlog)が入っています。TAPa-SInangag-itLOG→Tapsilogが名前の由来です。
Halo-halo(ハロハロ)
Halo-haloは人気のフィリピンデザートです。日本のパフェやかき氷に良く似たものです。タガログ語では「ハロ」とは混ぜるという意味で、混ぜこぜにするという意味になります。その名の通りかき氷とミルクをベースとして、甘く煮た豆や芋、ナタデココ、タピオカ、ゼリー、アイスクリーム、プリンなど、熱帯のカラフルなデザートです。
Balot(バロット)
日本人にとって一番グロテスクなフィリピン料理はこのBalot です。Balotは人気とストリートフードで、茹でたふか前のアヒルの卵です。17日目の卵が一番理想的な期間、ふかする前の雛のくちばし、羽、爪や骨は完全に発達していないからです。旅行・留学中に、ぜひ挑戦して下さい!
最後に
フィリピン留学の寮の食事では、日系の学校であれば日本人の口に合うように日本の料理が取り入れられつつありますが、せっかくのフィリピン留学です。週末は寮の食事がでる学校が多くはありませんので、週末の機会にぜひフィリピン料理を堪能してみてください。きっと日本人の生徒様の口に合うものが多いと思います。(念のためレストランで出されるお水は口にせず、購入したペットボトルのお水を飲んでくださいね)
コメントを残す